ネットに蔓延るネガティブな情報に左右されないための知能検査のお話

知能検査について

さて、仕事中によく質問されるので一つ知能検査についてまとめてみよう
知能検査とはいわゆる知能指数(IQ)を測定する検査のことで、日本ではよく学校での問題行動や、学習の遅れなどがある場合にお勧めされる
子どもに用いられるものでポピュラーなのはWISC-Ⅳ(大人用はWAIS)、田中ビネー、K-ABCなどがある
多分一番多いのはWISC-Ⅳ(WISC-Ⅴも開発中とのこと)
なのでWISC-Ⅳについて述べるとする

  • 知能指数について
  • WISC-Ⅳ の下位分類について
  • 苦手な部分へのそれぞれの対応と伸ばし方
  • それぞれの下位分類から見た分析の仕方
  • まとめ

の順で述べていく

知能指数(IQ)について

まず、知能指数というのは、何となくよく知らない人からすると、頭の良さを数値化したものというイメージがあるので、聞くのが怖いし、数値に一喜一憂しがちだ
一般に、東大生の平均が130くらいと言われていて、平均値が100、70くらいだと精神遅滞とか言われる
そうやって言うと、尚更頭の良さを示している数値っぽく聞こえもする
それは半分正解で半分不正解だ
確かに数値が100を切っているとなると学校の勉強はあまり振るわないことが多いかもしれない
その時点で悲観的になることも多い
逆に130以上の数値が出て、それだけで安心というわけでもない
この100やらなんやらっていうのは総合点で実は大切なのは下位分類の得点である

WISC-Ⅳの下位分類について

WISC-Ⅳの下位分類は以下4つのカテゴリーから成っている
①言語理解
②知覚推理
③ワーキングメモリー
④処理速度
総合点に惑わされるのではなく、これらの得点の高低のバランスを見ることが大事だ
そうすると、その子の全体像が見えてきたり、仮に総合点が低めに出ていても活路が見えてきたりもする

言語理解

これは読んで字の如く言語をどこまで正確に理解しているか、表出できるかという能力を測るものである
例えば「納税」という言葉を聞いてどのような説明ができるのかなどして測る
日頃から言葉をよく聞いているのか、よく表出しているのかが数値に大きく関係してくる

知覚推理

これは見たものに対してどれだけ細かく注意がいくか、法則性を見い出せるかという能力を測るものである
例えば連続した記号をから法則を見つけたり、何かが欠けている絵を見て欠けている点を言うなどして測る
日頃から細かくものを見ているか、見たものから色々なことを考えられるかが数値に大きく関係してくる

ワーキングメモリー

これはメモリーという言葉が入っているのでよく、記憶力と混同されがちである
実際には聞いた情報を一時的に頭の中にストックし、処理する力のことだ
例えば、計算問題をメモや問題用紙なしに回答したり、複数の数字を聞いて答えたり、逆から言ったりして測る
日頃から暗算をしているとか、頭の中であれこれ考えたりしているのかが数値に大きく関係してくる

処理速度

これも読んで字の如く課題を処理する速さのことである
例えば、記号を提示された法則に則って別の記号に書き換えたり、指定された記号を沢山ある中から探したりして測る
日頃から素早く単純計算をし続けるなどが、数値に大きく関係してくる

苦手な部分へのそれぞれの対応と伸ばし方

以下、苦手な部分への基本的な関わり方や伸ばし方を記述しよう
これらの根源的な能力に関しては得てして訓練のようになりがちである
いかに訓練のようにならず、楽しみながらいつの間にか能力が伸びているかということがとても大切である

言語理解

言語理解は、日頃言葉への意識が向きにくいと苦手になりやすい
支援としては、意識を向ける方法として簡潔な言葉で伝える、あれ、それなど曖昧な指示語ではなく、具体的に何をどうすると明確に伝える、言葉の頭に「●●くん」とつけて、本人に向けて話をしているということを明確にするなどが挙げられる
伸ばし方としては、物事や行動に対してどうしてそう思ったのか、なんの目的があってそうしたのか説明させる習慣をつけるなどがある
特に自分が好きなことやどうしてもやりたいことに対してはしっかりと説明させることが必要である
好きなことと言葉が結びついた時には言葉への意識が飛躍的に高まるからである
ゲーム作りに結びつけるなら、WolfRPGエディタで矛盾のないようにストーリーを作っていくとか、ゲームの実況動画を作ると良い
また、作ったゲームをしっかりと説明させることも重要だ

知覚推理

知覚推理は、文字を読むことや連想する力が苦手だと数値が伸びにくい
また、形を意識する習慣をつけることも大切である
支援としては、例えば文字を読む時などは読むポイントを限定してやることや、言葉のかたまりでまとめていくこと、連想しやすい絵や漫画を添えることも有効だ
伸ばし方としては、よくある知育パズルのようなものを解かせるとか、特徴をよく観察して絵を描くとかが良いと思う
ゲーム作りに結びつけるなら、ドット絵やペイントツールでキャラクターのグラフィックを作成するとか、プログラミングをして連想力や想像力を高めると良い
またマインクラフトとか3Dモデリングも有用だ

ワーキングメモリー

ワーキングメモリーは耳で聞くことやその場で覚えておくこと(短期記憶)が苦手だと数値が伸びにくい
支援としては、頭の中での処理が苦手なので、頭の中で処理することを紙に書き出す、手順をリスト化するなどが良い
伸ばし方は、実は少し難しい
複数の課題を同時にやってみるとか、いくつかの事柄を暗記してみるとかが挙げられるが、それが出来るならそもそもワーキングメモリーは低くはならない
あとは状況やその時の精神状態にも左右されやすいので落ち着き方を学ぶ必要もあるかもしれない
ワーキングメモリーに関しては頭の中を整理しやすくする方法を提示したほうが効率的であるように思う
ゲーム作りをする際にもまずは、紙にやることをまとめてからやるようにしよう

処理速度

処理速度は課題の遂行スピードが遅いと数値が伸びない
支援としては、あまり多くの課題を与えない、やる課題を絞るなどがある
こちらも伸ばすのは少し難しく、強いてあげるなら課題を制限時間を設けてやっていくなどがあるが、
こちらもワーキングメモリー同様に伸ばすことを考えるよりは、やりやすい方法を見つけていく方が良いと思う
どちらかと言うとスピード感が求められる課題よりは正確さや緻密さが求められる課題を選ぶ
どうしても速度が求められる場合は、類似の課題を何度もやる必要が出てくるかもしれない

それぞれの下位分類から見た分析の仕方

視覚優位なのか聴覚優位なのか

まず、大切にしたいのは目で見た方が情報処理がしやすいのか、耳で聞いた方が情報処理をしやすいのかを分析することだ

視覚優位

知覚推理の得点が高いと多くの場合、視覚優位であることが多い
日常生活の情報処理も目に頼っていることが多く、目からの情報の方が入りやすく、記憶も定着しやすい
なので、勉強とかも何度も繰り返して書いたり、図式化したりすると学習がしやすい
日本の義務教育は視覚優位に寄った勉強方法が推奨されやすくもあって(ドリルとかもそう)、視覚優位でもないのにそうしたやり方をやっても効果は薄い

聴覚優位

言語理解の得点が高いと多くの場合、聴覚優位であることが多い
日常生活の情報処理は耳に頼っていることが多く、耳からの情報の方が入りやすく、記憶も定着しやすい
勉強方法はこちらは学校教育とは少し別の方法でやる必要があり、工夫がいる
日本の義務教育で聴覚優位にあった方法は九九の学習と元素記号の暗記くらいだった気がする
要するに音と結びつけて覚えたり、会話しながら覚えていく
因みに筆者も聴覚優位で、そのことに気づいたのは大学でこういったことを学んでようやくといったところだ
僕は試しに大学院受験で、聴覚優位的な勉強方法に切り替えてみたら奨学金がもらえました
因みにこの時の勉強方法は心理学の用語を全てレコーダーに録音して1.5倍くらいの速度で毎日聞き流すだけ
寝ている時も流しながら寝る、それだけだ
それをやると学習した意識はないのだが、なぜか知ってるという不思議な状況になる
聴覚優位で勉強方法に悩む人はやってみると良いかもしれない

ワーキングメモリーや処理速度との関連性

視覚優位か聴覚優位かがわかった上で、ワーキングメモリーや処理速度との関連性を見ていく
ワーキングメモリーが低い場合には、とにかく見聞きしたものを紙に書き出して整理していくし、処理速度が低い場合には手順を簡潔にして、数をこなすよりは一つの課題をじっくりやるようにしていこう

まとめ

以上、知能検査というのはまとめると目で見た情報処理の力、耳で聞いた情報処理の力、頭の中であれこれ考える力、課題の処理のスピードを測る検査のことである
これらは脳の機能の一部を測るものであり、全ての能力を測定するものではない
例えば、閃く力であったり、感受性、芸術的なセンスなどは含まれていない
また、ここでの情報処理の能力は一般化された課題によって設定されているもので、子どもによっては特殊な状況下ではその力の発揮のされ方が異なる場合も多々ある

一方で、最適な学習の仕方を探る手立てとなることもある
僕の持論では人に合っていない学習は時間の無駄である
そして、自分に合った学習方法を見つけられていない人の大半は勉強が嫌いだ
勉強とは本来、とても楽しいものであるので、それが適切な学習方法を知らないだけで嫌いになっているのは人生を損している

是非、正確な理解を自分にして人生を楽しくしてみて下さい
知能検査を受ける機会がないという人は自分が目で見るのが得意か、耳で聞くのが得意か、そこを考えてみて、それに合った勉強方法を模索してみるのも楽しいですよ
この記事を見て自分や自分の子どもの勉強方法を模索したいという方、いましたらとりあえずメールで相談下さい
とりあえず困っている方、自分を知りたい方、連絡お待ちしてます

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